ウォーキングを始めたばかりの頃は、5分も早歩きをすると息があがってしまい、ちょっと一休みということになります。
ところが毎日続けていくと、体もなれてきて5分が6分、7分と日を追うごとに持続時間も長くなってきます。
これはウォーキングによって肺の機能が徐々にアップしてきたことによるものです。
私達が息を吸うと空気(酸素や二酸化炭素など)が肺の中に取り込まれます。
肺には筋肉がありませんから、肺だけでは息を吸ったり吐いたりすることは出来ません。
他の助けを借りなければいけません。
息を吸う時に使われるのが横隔膜(おうかくまく)と言う、胸と腹の境にあるドーム状の筋肉の膜です。
横隔膜が縮むと胸(胸腔)が広がります。
胸が広がると肺の中の圧力が下がり、外の空気と同じになるように、自然と空気が肺の中に流れ込みます。
横隔膜がゆるむと、肺と胸壁の元に戻ろうとする力で空気が肺から押し出されます。
このように息を吸う時だけは、横隔膜と言う筋肉を収縮させ、ポンプのような役目をします。
呼吸は脳がコントロールをしていますから、私達が寝ている間でも無意識のうちに呼吸を続けることができます。
肺のイラストは素材屋花子様よりお借りしました。
ウォーキングや運動を始めると、足りなくなったエネルギーを次ぎから次ぎへと作らなければなりません。
エネルギーは炭水化物、脂質、たんぱく質などを材料にして酸素を反応させることによって作ることができます。
つまりどんなに太っていて脂肪(材料)がたくさんあっても、酸素がなければエネルギーを作ることができません。
毎日運動を続けて動かしてあげることによるり、横隔膜や胸壁の機能を高めることができます。
そしてたくさんの空気を肺に取り込むことができるようになり、豊富な酸素からエネルギーを効率よく作れるようになります。
毎日少しづつでも続けることが、肺の機能アップにつながります。
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